沼津で釣れたクロダイですが、春の乗っ込みの時期だったので程よくキモパンでした。
そうなると、ぜひおいしく肝もいただきたいですが、クロダイは居着きの魚で水質環境の変化を受けやすいので、肝を食べるのってちょっと気になりますよね。
とりあえず、捌いてみたら・・・
なんと肝に大きく黒い石がありました。

魚の肝に石がある
肝、つまり肝臓に石があるというと人間でいうと「胆石症」という病気です。
魚もなることがあるのでしょうか?
肝臓に石ができる原因
肝臓に石ができる原因さ様々なものがあるそうですが、コレステロール系結石が最も多いそうで、高脂肪な食事や肥満、糖尿病などが原因となって発生するそうです。
体内に過剰なコレステロールが蓄積され、それば胆汁に排出されて溶けきれなくなったものが石として固まるそうです。
ほとんどが無症状ですが、みぞおちや右上腹部に痛みが生じたり、延焼、胆嚢がんに繋がることもあるそうです。
治療法は、薬で少しづつ溶かすか、内視鏡や手術で摘出する方法があるみたいですね。
魚も胆石症になる?
魚の内臓は実は人間と同じものが多く、心臓、肝臓、胆嚢、腸、胃などがあります。それぞれの役割もほとんど一緒で、人間がなる病気は魚もなるんだと思います。
しかも、自然界で生きる魚には人間よりも寄生虫や病気のリスクが高いので、様々な問題(病気)を抱えていても不思議ではありません。
人間の胆石症でも、ビリルビンという成分が結石となると石が黒くなるそうなので、魚の肝(肝臓)に黒い石ができることも不思議ではなさそうです。
クロダイの肝は食べても平気
クロダイ(チヌ)の肝は大きく、とても食欲を注ぎますが、黒い石があった今回の肝は食べませんでした。
ただ、クロダイの肝を使った料理も多く、適切に処理して食べることは可能です。
見た目が黒く、祝い事で振舞われる真鯛に対して、不祝儀で扱われることが多いので、クロダイの肝や卵などは食べない方が良いという言い伝えもありますが、特に問題はないです。
ただ、真鯛に比べると傷みやすい魚なので、内臓はきれいに処理して、しっかりと冷蔵した上で、鮮度がいいうちに食べた方が良いでしょう。
また、クロダイは環境汚染に強く、水質が悪い場所にも生息しています。
そういった場所のクロダイはそもそも身も食べない人が多いので、内臓を食べるのは勇気がいりますね。
まとめ
せっかく釣った乗っ込みのクロダイ
肝までおいしくいただきたいですよね。そんなクロダイの肝から黒い石が出てきたので、今回は、肝はお預けになってしまいました。石さえ取り除けば問題ないのかもしれませんが・・・
釣った魚を捌くときは、少し注意して観察してみると魚の健康状態がわかるかもしれません。
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