ゴールデンウィーク真っ盛りの5月初旬に沼津西浦の丸高水産で手漕ぎボート釣りに行ってきました。
前回の釣行から1か月も経っていませんが、今は乗っ込み最盛期ということで再訪問です。

前回は大型マダイが釣れましたが、今回は初のクロダイ狙い
それも団子釣りと言われるダゴチン釣りに初挑戦です。
クロダイのダゴチン釣り
西浦は団子釣り師が多い釣り場なのは知っていましたが、ダンゴ釣り(ダゴチン、紀州釣り)とはどういった釣りなんでしょうか?
クロダイの団子釣りとは?
簡単に言うと、コマセの代わりに団子をこねて野球ボールくらいの大きさに丸くして、それに付けエサを付けた針を仕込み、海中へドボン
団子の重みで底まで沈み、ダンゴが崩れると付けエサの付いた針がフワフワと海中に出てくる、という寸法のようです。
錘を使わないで仕掛けだけを底に沈める点では、沼津でも盛んなマキコボシ釣法に似ていますね。
詳しくはこちらのHPなどを見てみてください。
タックルと仕掛け
仕掛けはフロロカーボンハリスにチヌ針を直結
スナップサルカンを付ける人もいるみたいですが、繊細なアタリを取るのと、余計な重みを増やさないためには直結が良いでしょう。
ラインは1.5~2号が多いみたいですが、間を取って筏釣り専用の1.75にしました。
釣竿は極先鋭のもので専門の物は高いですが、安いものでも十分でした。
筏釣りではやや長めの方がクロダイの引きを吸収できるので良さそうですが、ボートの上だとスペース的にも短い方が良いと思い、こちらを購入
穂先も十分な強度がありそうで、2本入りが嬉しいです。
安いですが、小さなトラギスのアタリもビンビン感じることができましたよ。
リールは竿が短い分、ドラグが必要と思い、こちらを購入
スプールの回転もスムーズで、小さな団子でも水深20m以上までスルスルと気持ち良く落ちて行ってくれました。
クロダイのタックルは高価なものもありますが、ダンゴでガピガピに汚れるので、安いもので十分な気がします。
そうそう、自分は手荒れ対策に手袋をしながら釣りしてました。
使い捨てタイプですが、作業用でちょっとやそっとじゃ破けず、海水が入ってくるようなことも無かったです。
釣り人の個性が出る団子と付けエサ
仕掛けが直結なので個性が出るとしたら、団子と付けエサのチョイス
団子には重みと濁りを発生させる土や米ぬかなどをベースに、コーン、オキアミ、さなぎ粉など、魚を寄せるためのものを混ぜるのが一般的
初心者の私は自分で団子の配合をするのはハードルが高かったので、すでに必要なものが配合されているマルキューの「パワーダンゴチヌ」のお世話になりました。
高く感じるかもしれませんが、すでに必要なものはすべて配合されていて、6㎏づつの二袋に分かれているので、初心者にオススメ
また、ダンゴの他に付けエサも釣り人のセンスが出ます。
基本はオキアミですが、コーンやサナギなどを使う人も多く、エサ取りの活性具合や季節などで変えるそうです。
とりあえず私はオキアミで行きます。
西浦湾内ならダンゴ釣りは最適解
丸高水産は、西浦園とは違って、生け簀に係留するスタイルでの釣りをする人が多いです。
これは、西浦園さんがホテル業が本業だったのに対して、丸高水産さんは養殖業が本業だから
自分たちで養殖生け簀を所有しているので、そこへの係留はOKにしているんですね。
しかも、西浦湾内の釣りには団子釣りはピッタリ
濁りを発生させてクロダイの警戒心を解く団子釣りは、流れが緩い湾内の方が効果的です。
さらに、西浦湾には生け簀が多く、定期的に養殖魚用のペレットが湾内に撒かれるので、ペレットによる集魚効果で生け簀下にはクロダイがわんさかいます。
当然、ダンゴにはペレット系の物を混ぜるのが西浦での裏技
河川の流れ込みもあり、少しボートを漕げば水深20m前後なのでクロダイだけでなくマダイや青物の釣果も期待できるエリアなだけに、沼津西浦はチヌの団子釣りに最適なんです。
初の団子釣りでまさかの年無しゲット
ここからはGWの実釣報告です。
沖のポイントでマダイ
まずは沖のポイントでいつものようにロングハリスを使ったコマセ真鯛釣り
真鯛とイサキを狙いつつ青物の様子を見ましたが、青物回遊はもう少し先になりそうでした。
イサキも釣れている人はいたみたいですが、自分のポイントでは釣れず・・・
真鯛らしき魚影が魚探に映る時があり、粘り強く耐えていると、25cmくらいのチャリコがヒット
とりあえずマダイはゲットできましたが、それ以降は釣果が伸びず、本日のメインイベントのダゴチン釣りへと移行
そうそう、青物の回遊は見られませんでしたが、ナブラがすごい立ってましたよ。
小鯖かな?
ダゴチン釣りで大型クロダイ
そしていよいよ湾内に移動して、生け簀に係留して団子釣り開始
重たいアンカーを降ろさなくていいのがとてもいいですね。
とりあえず1列目の生け簀の列の先頭に係留
潮の流れもあり、マダイや青物なども釣れそうでしたが、クロダイにはどうだろうか・・・
水深が20mと深めなので、ダンゴはやや水分を多めに作ってみました。
団子をひたすら撒いて魚を寄せます。
そしてアキアミを刺した針を団子に入れて、海中へ投入
着底をしっかり確認し、穂先で団子の重みを確認
1分ほどして、穂先がピョンと跳ねて団子がバラけた感覚がわかります。
そのまま穂先を下げて団子の濁りの中に仕掛けを隠して待機していると・・・
ツン、ツンとアタリが
繊細な釣りで面白い
付けエサが取られていたり、合わせたらエサ取りのトラギスが釣れたりと意外と飽きない釣りです。
そして、ググッというアタリにも我慢してるとグッと穂先を大きく引き込むアタリが
サッと竿を立てて合わせを入れると、ハリス直結の仕掛けだからダイレクトに魚の引きが伝わってきます。
ギアの無いタイコリールもやり取りがダイレクトで超楽しい
強烈な引きを竿と全身を使っていなしつつ、時折スプールを外してラインを出しながらなんとか手繰り寄せます。
ドラグ付きのリールにしたのですが、結構ドラグに助けられたのでまだまだ練習が必要そうです。
名人はドラグ無しのリールでやるそうなので、ほんとすごい
無事に上がってきたのは良型クロダイ
ぱっと見で50cmの年無しか、と思いましたが、自宅で計測したら47cmでした。
ビギナーズラックもあると思うが、いきなりいい思いさせてもらいました。
まだ縞々が残っているサイズだが、銀色の魚体がカッコイイですね。
ボラの引きは強烈
その後は、風が強くなり潮が早くなってきたことから団子の効きが悪くなり釣果が伸びません。
もっと湾内に移動してみたのですが、ダンゴを突くあたりがあり、我慢我慢して合わせたら強烈な引き
先ほどの大型クロダイに似た引きですが、何度も海中へと引き込むパワーにさっきよりも大物の予感を感じます。
10分近くやりとりしてやっと上がってきたのは・・・
ボラ
釣り人、とくに団子釣り師に嫌われる外道ですが、初めて釣りました。
まずいと言われていますが、水がきれいなところのボラは美味しいとも聞きますね。
即、血抜きをして内臓の処理、頭とシッポも切り落としてクーラーに入れて持ち帰ってみます。
ボラの実食感想はまた後日
その後は、ダンゴが少なくなるとアタリも少なくなり、20cm程度のヘダイを2匹追加して納竿となりました。
まとめ
ビギナーズラックかもしれませんが、しっかりとアタリを取り釣り上げることができたクロダイ
狙って釣れたので大成功と言ってもいいのではないでしょうか。
思ったより団子の消費量が多かったので、一日やるなら袋分けされていない赤ダンゴチヌでも良さそうでした。
むしろ、コマセ感覚で撒くなら12㎏だけでは少し足りないかも・・・
これから夏のクロダイシーズンになるので、ダンゴ釣りはまたやってみたいです。
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