黒菱平駐車場車中泊で行く唐松岳日帰り登山【北アルプス登山】
数々の名峰がある北アルプスの中でもアクセスの良さや登山道の整備状況、歩行時間などから入門編の山として位置づけられることが多い唐松岳
そんな唐松岳に黒菱平というところで車中泊をして、日帰りで登ってきました。
田舎暮らしのお供と言えばキャンピングカー? 我が家はトヨタシエンタで車中泊
ベースとしたのは白馬村の黒菱平
唐松岳への登山口は長野県の白馬村
日本有数のスキー場である白馬八方尾根のゲレンデから登ります。
八方エリアには八方温泉を始め、数多くの飲食店やペンション、ホテルが揃い登山の拠点としてはかなり充実しているでしょう。
八方のスノーピーク施設「FIELD SUITE HAKUBA」
中でもひときわ目立つのが2019年にオープンしたスノーピークがプロデュースする「FIELD SUITE HAKUBA」
とにかくオシャレな施設で、建築家の隈研吾氏のデザイン
スノーピークの商品販売だけでなく、レストラン、宿泊も可能で、スターバックスコーヒーも入っています。
また、週末はマルシェも開催中
黒菱駐車場
唐松岳へのアクセスは八方からゴンドラとリフトを二つ乗り継いで行くルートとゴンドラの終点付近まで車で林道を登り、そこからリフトを二つ乗り継いで行くルートがあります。
私たちが選んだのは後者のルート
避暑地の白馬とは言え、真夏は夜の気温が24度あり車中泊のために少しでも高所に行きたかったのと、ゴンドラ代をケチったためです。
黒菱駐車場がある黒菱平までは林道と書かれていますが、舗装された道で、バスなんかも上がってくるようですので、基本的には問題なくアクセスできるはず
途中、フィールドサイト白馬(FIELD SUIT HAKUBA)の案内看板などがありますが、黒菱平の手前にも先ほどのスノーピークの施設があり、そこの利用者向けのものです。
黒菱駐車場を目指すのであれば、無視して林道の終点まで行きましょう。
黒菱駐車場での車中泊事情
黒菱駐車場は標高1500mもあります。
アクセスする道は黒菱林道や黒菱スカイラインと言われており、かなりの傾斜があり、細いですので、気を付けて走行しましょう。
周囲は牧場となっているので、牛が横断したりすることも・・・
黒菱駐車場まで到着すれば、スキー場のリフト施設がありますが、夏期は休業中で、施設は営業していません。
ただし、トイレだけは夏でも24時間使えます。
トイレの入り口は夜間も開いており明かりもついています。
中で男女が分かれています。
至って普通のトイレ
水も出てウォシュレットもあります。
トイレ内は汚くはないですが、やや古い感じ
夜は虫が多いです。
駐車場は舗装はされておらず、水溜まりや段差もあるので、ライトは必須
明かりを消すと真っ暗で、道中は街の夜景がきれいです。
黒菱平から唐松岳日帰り登山
黒菱平で車中泊をしたら、いよいよ唐松岳へ
リフトの行列に並ぶ
リフトの運行時間はこちらの公式サイトを見てください。
土日祝と平日によって運転開始時間が違います。
ちなみに、麓からゴンドラを使うなら運行時間はこちらのサイト
運転開始時間1時間くらい前ならリフトを使わずに自力で登る人もいます。
大体運転開始30分前くらいからリフトの前に人が並んできます。
リフトのスタッフが来て、その場で券を購入してリフトに乗るので段取りはちょっと悪いです。
事前に券だけでも買わせれば早いと思うのですが、人がいないのでしょうか・・・
リフトは二つのリフトセットで片道900円、往復なら割り引かれて1680円です。
ゴンドラ使用の往復が3000円なので、差額は1320円
リフトを乗り継ぎ八方池山荘へ
黒菱平からだと、まずは黒菱第3ペアリフトに乗ります。
150mほど高度を上げたところで一旦降りて移動
ここで、ゴンドラ経由で来た人と合流します。
最後はゴンドラ経由の人たちと一緒にグラートクワッドリフトに乗って、八方池山荘に到着です。
冬に乗るリフトとは雰囲気も全然違いますね。
トイレはもう有料ですが、トイレや飲み物の準備など、装備はここで整えるといいでしょう。
八方池までは整備された道が続く
ここから八方池までは標高差250m、コースタイム1時間ちょいです。
左側通行の木道がメインですが、ところどころガレ場的な道もあるので、さすがにサンダルやハイヒールだとちょっと辛そう
ただ、大きな難所も無く、途中にベンチも多いので、歩きやすいのは間違いないです。
八方池までは結構軽装の人もいますしね。
八方池からは一度樹林帯へ
気持ちのいい木道歩きは終了で、八方池からは本格的な登山道になります。
ガイドマップにもコースは書かれておらず頼れるのはこの山と高原地図
次のポイントは丸山ケルンで、コースタイムでは1時間半くらいでしょうか?
丸山ケルンまでは一度樹林帯に入り、木陰を進みます。
詳しくは無いのですが、大理石みたいな石が多いです。
意外と長い樹林帯
途中には雪渓もあり、北アルプスらしい景色も
唐松岳は日本では数少ない氷河が現存する山でもあります。
雪渓を登ることはありません。
高山植物も増えてきます。
丸山ケルンから先は唐松岳、白馬岳を見ながらの絶景のトレッキング
絶景の唐松岳も天気の変化は目まぐるしい
唐松岳の頂上付近まで来ると、橋場なども出てきて、高度感のある場所も増えてきます。
滑落の危険性は少ないですが、切り立った場所が増えてくるので油断は大敵
頂上付近には唐松岳頂上山荘があります。
なんと山荘から五竜岳に続く道にはライチョウの親子がいましたよ。
とってもかわいい
雷鳥はみんなのアイドルですね。
そこから一度降りて山頂までの登り返し
これがきつい
そして山頂
北アルプスの山々が見えます。
劔岳はうっすら見えたり見えなかったり
北アルプスの北部にあり、富山県の黒部市にもまたがる唐松岳は天気が変わりやすく雲が湧きやすい地形だそうです。
実際にこの日も景色が良かったのは昼前までで、12時過ぎくらいからは雲がどんどん湧いて来て、下山時はとうとうガスの中となってしまいました。
それでも、雨が降らなかっただけマシですが・・・
山頂まではコースタイムよりやや遅く2時間45分くらいでした。
ピストンなので、お昼にカップラーメンを食べたら下山開始です。
夕方は下山のリフトが混雑するので注意
下山のリフトには15時前に乗れたのですが、休日の夕方はリフトが混雑することもあるそうです。
リフトを逃すと歩いて降りるか、ビバークになってしまうので帰りの時間には注意しましょう。
黒菱峠の林道も下りは注意
車がすれ違える幅が無い場所もあるので、ゆっくりと慎重に降りていきましょう。
八方のペンション街まで来れば、とりあえずは一安心
八方にある数々の温泉からお好きなところに行って、登山の疲れを癒す、至福の時間です。
白馬八方温泉はPH11.3でアルカリ性泉としては日本で最高だそうですよ。
実際、お肌もツルツルになりました。
まとめ
ゴンドラやリフトを利用できるため、日帰りでも無理なくアクセスできる唐松岳
三股登山口から登る常念岳や蝶ヶ岳と迷ったんですが、三股登山口のトイレが故障中と聞いたので、こちらにしました。
黒菱林道も思ったより全然整備されており、トヨタシエンタでも十分アクセスできました。
周りも普通の乗用車が多く、車中泊している人も平日でも10組くらいはいたと思います。
唐松岳に黒菱平から登ろうと計画している人は参考にしてみてください。
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