厳冬期でもお手軽登山
秀麗富嶽12景の百蔵山に行ってきた
山登りが好きなんですが、本格的な雪山は厳しいので、真冬は行く場所が限られてしまします。
ただでさえ日も短いのに、積雪の程度や天気まで見て行き先を決めるのは難しい。今年は暖冬ですが、それでも高い山には雪がありますからね。
そんな時に手軽に山に行けるのが、東京からも近い山梨県の里山です。
奥多摩や山梨は積雪量も少なく、標高次第ではほとんど雪の無い山が多いです。今回は、そんな山から初めての百蔵山に行ってきました。
百蔵山について
百蔵山は「ももくらさん」と読みます。「ももくらやま」ではないんですね。
標高は1003mで、山梨県の大月市にあります。
アクセスはJR中央本線の猿橋駅からが一般的です。
私たちは車で行きました。
山梨百名山と秀麗富嶽十二景
山梨県と言えば、山梨百名山をやっていますが、百蔵山も山梨百名山の一つになっています。
また、大月市が指定する秀麗富嶽十二景でもあります。
秀麗富嶽十二景は、平成4年に公布された、大月市の山頂から望む美しい富士山を市のシンボルとして、併せてふるさとの自然をそのまま後世に伝えようと意図した素晴らしいものです。
百蔵山は、この秀麗富嶽十二景の7番山頂になっています。
ここからは、実際に登ってみた時の様子をお伝えします。
百蔵山登山への車でのアクセス
電車での登山者が多い百蔵山ですが、車でも容易にアクセスできます。
大月ICか上野原ICが最寄ですが、上野原ICからは結構遠いです。
うちは東京方面からきたので、八王子ICで降りてそこからは下道で行きました。八王子から1時間以上かかりました。
百蔵山登山の駐車場
駐車場は、登山口にもあるようですが、もっともわかりやすいと思われる大月総合グラウンドの駐車場に止めました。無料です。
駐車場からは富士山がチラ見できました。
総合グラウンドにはバスも来ているようですが、富士急バスの本数はかなり少ないようです。
駐車場から坂を上ると登山口 登山口には民家とトトロ
駐車場に止めたら、坂を上っていくと登山口があります。
途中には、道しるべがあるのでわかりやすいです。
登山口はかなり急な坂道を上った先にあります。
最後は、個人のお宅の敷地を横断するような感じです。
そこは、広場になっていて、ベンチやトトロの生垣、登山マップ、登山者用トイレ(有料)があります。
住宅の方も百蔵山を愛しているのが伝わってきます。
おそらく、登山口の住宅の方が造っている? トトロ
手作り感あふれる素敵なトイレです。
迷惑にならないように通行しましょう。
2月の百蔵山の登山道
住宅の奥へ行き、受水槽の間を通り抜けるとここから本格的な登山道です。
百蔵山の山頂までは1時間半程度
お手軽登山が売りの山で、登山口から山頂は1時間半から2時間で着くと思います。
私たちは1時間半でした。
前半は、奥多摩・大月エリアらしい杉の樹林帯。
1時間近く歩くと日差しが差し込む素敵な道になります。
冬の登山は日差しが気持ちいですんね。
途中の休憩スポットはベンチがあるこの一か所だけ。
ここで休憩するのは空いていないと難しいかも。
私たちが登ったのは、2月の土曜日ですが、登山者は数名でした。
百蔵山の山頂は広くて気持ちいい
そして、山頂に到着です。
秀麗富嶽十二景に恥じない富士山がきれいに見える素晴らしい眺望です。
2時間かからずにこの絶景を見れるなんて、素敵な山だと思います。
富士山と手前の山々がきれいに見渡せます。まさに絶景。
山頂は結構広くて、芝生が広がっています。
レジャーシートを広げてピクニックにはもってこいです。
山ご飯はかつ丼
この日の山ご飯はかつ丼にしました。
始めてでしたが、おいしかったですよ。
山頂には、季節柄か鳥がたくさんいて、鳥のさえずりを聞きながらの食事は至福のひと時でした。
下山後は観光名所「猿橋」へ
さて、下山後は温泉が定番ですが、その前にちょっと大月市の観光スポットへ行ってみませんか。
「猿橋」はJR中央本線の駅の名前にもなっているくらいで、百蔵山登山口にもすごく近いので、ほんと少し足を延ばせば行くことができます。
「岩国の錦帯橋」「木曽の棧(かけはし)」と並ぶ日本三奇橋のひとつで、広重の「甲陽猿橋之図」や十返舎一九の「諸国道中金之草鞋」などにその珍しい構造が描かれています。
「猿橋」は、橋脚を全く使わない特殊なもので、鋭くそびえたつ両岸から張り出した四層のはねぎによって支えられているのが特徴だそうです。
詳しくはこちらの公式ホームページを見てください。
まとめ
登山好きの間でも、意外とマイナーな百蔵山。
おそらく、近場で行くなら高尾や奥多摩、丹沢、秩父、筑波山などに行くでしょう。しっかり準備して遠出するならやはりアルプスや八ヶ岳、東北地方の山々に行くと思います。
私もそうです。
だからこそ、大月市にある百蔵山は絶妙な位置にあり、登山客は地元の人が多い印象でした。そもそも、土曜日なのに、出会った登山客は両手で数えられるくらいです。
積雪の心配も少なく、冬でも行きやすい百蔵山、ぜひ行ってみてください。
コメント